薬膳にも使われる 松の実が持つ栄養素の機能性

松の実は、食用種の松の種の殻を剥き、炒ったものを食します。主産地は中国、韓国。日本ではあまりなじみがないですが、中国では昔、仙人が不老長寿の薬として松の実を主食にしていたことから「仙人食」とも呼ばれており、漢方薬や薬膳に利用されてきました。松の実は「陽の食材」で、体を温める食べ物とされます。栄養成分は、ナッツ類の中でも脂質が多く、不飽和脂肪酸、食物繊維、ビタミンE、ビタミンB1が多く、ミネラル類においては、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅が豊富です。鉄分が多く、貧血予防も期待でき、また美肌に嬉しい栄養素がたっぷりの食材です。
(神戸女学院大学 高岡素子教授監修)

前の記事へ 一覧へ戻る 次の記事へ